今月7日、総務省からの要請を受けた措置として、SoftBankが一足先に新プランを発表しました。
その内容は、総務省から言われたとおりの、まったく意欲的でないものとなっています。
気になるdocomo、auの動きについても報道がされているので、併せて見てみましょう。
SoftBankの新プランは?
【参照】SoftBank、1GBのデータ定額パックを導入|ソフトバンク株式会社
SoftBankは、「スマ放題ライト」「スマ放題」とセットで利用できる1GBプラン、『データ定額パック・小容量(1)』を提供すると発表。
料金は2,900円/月なので、通話+データは4,900円/月(スマ放題ライト+1GBプラン)から利用可能となります。
導入時期は「2016年4月以降」とされており、具体的な時期は明らかにされていません。
docomo、auの動きは?
一方で、docomoとauの動きについては、産経から報道がされています。
【参照】携帯3社が月額5千円以下の低料金プラン導入 ドコモは軽量家族パックを新設
まず、au(KDDI)については、「割安な料金プランを新設し、今夏までに導入する見通し」とだけ。「今夏まで」という部分以外、具体的な記述はありません。
続いて、docomoについては、一点目として、シェアパックに(現状の最安プランである)10GBを下回るプランが登場するとのこと。キリの良いところだと、7GBあたりでしょうか。
当然、料金設定にもよりますが、これはちょっと嬉しいかもしれません。
以前のパケ・ホーダイ ライトに相当する3GB/人のプランが無い今、今回の新プランが仮に7GBだとして、夫婦2人でシェアすれば3.5GB/人となります。
さらに、使用者を子どもにできれば、U25応援割によって最大2GB(2台分)追加される可能性がありますから、4.5GB/人。
ヘビーユーザーや動画大好きっ子を除けば、必要十分な容量だと思うのですが、どうでしょうか。
ちなみに、U25応援割を使うなら、データSパック(3,500円/月で2GB/月)でもパケホライト相当にはなりますね。
カケホーダイ・ライトでは非適用なプランなので、どうしても月額料金が上がってしまうのが玉に瑕ですが…。
二点目は、SoftBankと同様の1GBプランです。報道では「(ソフトバンクと)同等のプランを検討中」と答えたとされています。
恐らくですが、この1GBプランについては、auも同様に投入してくるものと推測されます。料金設定も同じになるのではないでしょうか。違っても100円くらいだよ、きっと…。
ただ、大手3社の横並びが常態化していることは、当然ながら問題視されていますので、ちょっとした変化をつけてくる可能性はあります。
一点目として挙げた安価なシェアパック投入も、この“変化”の一つでしょうから、docomoとしてはこれで終わりという可能性もありますが、さてどうなることやら。
そうそう総務省の思惑どおりには…
そもそも「1GB/月」というものにどれだけのニーズがあるのか怪しいものですが、このプランに「2,900円/月」という料金を設定する意味が分かりません。
もちろん、このあたりは総務省…というか有識者?が現実を知らないせいなので、SoftBank他が直接的に悪いわけではないと思いますけど…。
問題なのは、ボリュームゾーンだと考えられる3GB/月のプランを敢えて無くした上で、2GB/月のプランが3,500円/月という料金設定がされていること。そして、その上のプランが5GB/月で5,000円/月になっていることだと思うんですよね。その上、大手3社は横並びですから。
MVNOが3GB/月で1,000円/月を切る価格で提供している今、(同質ではないとしても)この料金設定は高いと思います。
なんにせよ、総務省の思惑どおりに進むことはないでしょう。総務省のピントもずれていますし(苦笑)
そもそも、総務省は 大手の値下げ と MVNOの拡大 を狙っているようなのですが、これって両立するの…?という疑問があります。だって、大手が値下げしたらMVNOの最大のセールスポイントが無くなってしまいますもんね。
MVNO間の価格競争もそろそろ落ち着いてきましたし、総務省及び大手3社の動きを受けて、MVNO各社がどのように動いていくのかも気になるところです。
個人的には、とりあえず今月中に発表されるであろう、docomoの新しいシェアプランを待ってみたいと思います。
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