先日発表されたXperia X Performanceの価格設定(→前回のエントリー)にも、例の如くしょんぼり(´・ω・`)したわけですが、世の中を見回してみれば、“合法的に使える”SIMフリーが増えてきています。
そんなわけで、ここらで一度、新たに(国内で)発売・発表された端末を確認してみましょう。
新たに国内で発売・発表されたSIMフリー端末
ハイエンド | ミドルハイ | ミドル | |||
機種名 | P9 | AQUOS mini SH-M03 | P9 lite | arrows M03 | SAMURAI REI FTJ161B-REI |
メーカー | Huawei | SHARP | Huawei | 東芝 | FREETEL |
流通価格 | 約5.8万円 | 約5.4万円 | 約2.9万円 | 約3.3万円 | 約2.7万円 |
期間限定等 | 約5.2万円 | 約4.5万円 | 約2.7万円 | 約3.0万円 | |
サイズ | 約145mm
約70.9mm 約6.95mm | 約126mm 約66mm 約8.9mm | 約146.8mm 72.6mm 約7.5mm | 約144mm 72mm 7.8mm | 145.8mm 71.5mm 7.2mm |
重量 | 約144g | 約120g | 約147g | 約141g | 136g |
ディスプレイ | 約5.2インチ FHD IPS | 4.7インチ FHD IGZO | 5.2インチ FHD IPS(in cell) | 約5.0インチ HD IPS | 5.2インチ FHD IPS |
OS | Android 6.0 | Android 6.0 | Android 6.0 | Android 6.0 | Android 6.0 |
SoC | Kirin 955 オクタコア | Snapdragon 808 MSM8992 ヘキサコア | Kirin650 オクタコア | Snapdragon 410 MSM8916 クアッドコア | MT6753 オクタコア |
RAM | 3GB | 3GB | 2GB | 2GB | 2GB |
ROM | 32GB | 16GB | 16GB | 16GB | 32GB |
外部記録媒体 | microSDXC (最大128GB) | microSDXC (最大200GB) | microSDXC (最大128GB) | microSDXC (最大200GB) | microSDXC (最大128GB) |
FeliCa/NFC | × | ◎ | × | ◎ | × |
対応周波数 (LTE) | 【FDD】 Band1/2/3/4/5 /7/8/12/17 /19/20/26/28 【TDD】 Band38/39/40 | 【FDD】 Band1/3/19 | 【FDD】 Band1/3/5/7/8 /19/28 【TDD】 Band40 | 【FDD】 Band1/3/8 /19/26 | 【FDD】 Band1/3/7 /8/19/20 |
対応周波数 (WCDMA) | Band1/2/4/5 /6/8/19 | Band1/5/6/19 | Band1/5/6/8/19 | Band1/5/6/8/19 | Band1/6/8/19 |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac | a/b/g/n/ac | b/g/n | a/b/g/n | a/b/g/n |
防水・防塵 | × | ◎ | × | ◎ | × |
カメラ (外側) | 1,200万画素x2 F値2.2 2色フラッシュ | 約1,310万画素 CMOS 裏面照射型 | 1,300万画素 F値2.0 | 約1,310万画素 CMOS | 1,300万画素 |
カメラ (内側) | 800万画素 F値2.4 | 約500万画素 CMOS 裏面照射型 | 800万画素 F値2.0 | 約500万画素 CMOS | 800万画素 |
Bluetooth | 4.2 with BLE apt-X:非対応 LDAC:非対応 | 4.1 apt-X:非対応 LDAC:非対応 | 4.1 apt-X:非対応 LDAC:非対応 | 4.1 apt-X:不明 LDAC:不明 | 4.0LE apt-X:不明 LDAC:不明 |
GPS | GPS/AGPS /Glonass/Beidou | GPS /GLONASS | GPS/AGPS /GLONASS | GPS | GPS/A-GPS /e-compass |
バッテリー | 3000mAh 取り外し不可 | 約2,810mAh 取り外し不可 | 3000mAh 取り外し不可 | 2,580mAh | 2,800mAh |
SIMサイズ | nano/nano(※) ※microSD兼用 | nano | nano/nano(※) ※microSD兼用 | nano | micro/nano(※) ※microSD兼用 |
その他機能 | CA(カテゴリ6) 指紋認証 | VoLTE ワンセグ キャップレス防水 | 指紋認証 | VoLTE ワンセグ MIL-STD-810G |
今回、取り上げたのはHuaweiからP9とP9 lite、SHARPからAQUOS mini SH-M03、東芝からarrows M03、FREETEL(プラスワン・マーケティング)からSAMURAI REI「麗」の、計5機種です。
各項目については、5機種すべてを比較したときに特に秀でているものを青色、特に劣っているものをピンク色にしてみました。
ただし、価格の項目については、ある程度コストパフォーマンスを考慮しての着色としています。
色々と機能や性能を項目にしてみましたが、実際の使用に大きく影響する要素の一つとして、まずは対応周波数を見てみましょう。
三大キャリア対応周波数(たぶん…)
Band | 周波数 | docomo | au | softbank |
Band 1 | 2.1GHz | LTE WCDMA | LTE CDMA2000 | LTE WCDMA |
Band 3 | 1.7/1.8GHz | LTE | LTE | |
Band 6 | 800MHz | WCDMA | ||
Band 8 | 900MHz | LTE WCDMA | ||
Band 11 | 1.5GHz | LTE | WCDMA | |
Band 18 | 800MHz | LTE CDMA2000 | ||
Band 19 | 800MHz | LTE | ||
Band 21 | 1.5GHz | LTE | ||
Band 26 | 850MHz | LTE | ||
Band 28 | 700MHz | LTE | LTE | |
Band 42 | 3.5GHz | TD-LTE |
精確かどうかが若干怪しいですが、三大キャリアの対応周波数は大体こんな感じです。
先ほど挙げた5機種すべてが対応しているものは青色、ほぼすべてが対応しているものは黄色、対応している機種がないものは灰色に塗ってみました。
やはり日本国内で使用する上で最低限ハズせない…ということで、Band1はLTE・WCDMAともすべての機種が対応となっています。(auは3GがCDMA2000なので使えませんが…)
さらに、LTEはBand3と19、WCDMAはBand6が全機種対応となっているので、少なくともスペックシート上は、docomoまたはdocomo系MVNOであれば、どの機種でも問題なく使用できそうです。
…というか、各メーカーとも、国内MVNOの絶対的主流である“docomo系”で使うことを前提として投入していますよね、これは。
一方で、auはちょっと厳しいかな…という印象。正直、メーカー側も意識していない気が。
softbankはLTEのBand1と3が全機種対応、WCDMAではBand1以外にもBand8がほぼ対応ということで、ほぼ問題ないように思います。
そもそもsoftbankはMVNOがようやく登場、という状況なので、まだまだこれからでしょう。
さて、5機種の中で圧倒的に対応周波数が多いのはHuaweiのP9。続いて同じくHuaweiのP9 liteが多くなっています。
docomoに限って見てみると、この2機種はLTEのBand8と28に対応しているので、足りないのは“ガラパゴス”なBand21と、発表されたばかりのBand42だけと、ほぼ完璧と言って良い対応具合です。
他の機種については、docomoに限れば(先ほども書いたように)どれも充分、横並びといった感じ。
どうしてもauで使いたい!という人は、LTEのBand26や28にも対応している機種を選びたいところ。
- Band26対応:HuaweiのP9、東芝のarrows M03
- Band28対応:HuaweiのP9、HuaweiのP9 lite
どちらにも対応しているのはP9だけですね。
ただ、P9は今回のラインナップでは最も高価な端末ですし、Band26・28ともに、まだまだメインの帯域ではないので、価格を含めた他の要素を考慮して選ぶのが良いのではないでしょうか。
注目の端末は…
そのデザインやスペックの高さだけでなく、LEICA(ライカ)と共同開発したツインカメラを搭載するなど、話題に事欠かないHuawei P9。
GPSも、AGPS/Glonass/Beidouと多様な測位システムに対応している点も、カーナビ代わりとして利用する人には重要なポイントかもしれません。Wi-FiもIEEE 802.11acに対応しています。
ただし、お値段もそれなり。キャリアの端末でも、2年使うことを前提に考えれば実質6万円程度(※)になるので、5万円後半という価格設定にあまりお得感はありません。 ※通信費の差は考慮せず。
また、ユーザーには非常に重要なおサイフケータイ(FeliCa)機能も搭載されていませんし、最早「あって当然」と感じている防水・防塵機能もありません。
そんなわけで、私が注目するのは次の端末です!
一つ目は、SHARPのAQUOS mini SH-M03です。
さすが国内メーカー(一応…)と言うべきか、おサイフケータイ機能を搭載し、さらに防水・防塵もVoLTEもワンセグも…という“全部入り”。ベースはdocomoから発売されたAQUOS Compact SH-02H。
Snapdragon808というSoCからも分かるとおり、若干の型落ちではありますが、今までになかった“全部入り”のハイスペックSIMフリーが投入された意義は大きいと思います。
惜しむらくは価格設定…。現在もdocomoで継続販売されているSH-02Hの実質価格が1.6~2.6万円なので、そのレベルとは言わないまでも、せめて4万円以内に抑えてほしかったですね。
僕個人としては、もし3~3.5万程度に下がってくれば、妻用に購入したいところですが、果たしてどうなるか…。
ただ、元がdocomo端末なのもあって、対応周波数が完全にdocomo向け仕様なので、auやsoftbankユーザーには厳しいチョイスかも。
この機種は先日ビックカメラの店頭で少し触ってきたのですが、値段の割によくできているなと感じました。P9に触っていないのでアレですが、こっちで十分なんじゃないかと。
特にカメラの出来は上々。なんだかモッサモッサしているうちのZ3 Compactより遥かに使えそうな感じです。
すぐ隣の棚に前モデルのP8 liteが置いてあったので、そちらも触ってみたのですが、P8 liteは撮った写真を見るのにフリックするだけでも、1テンポ2テンポ遅れてくるのに対して、P9 liteにそんなことはなく、全体的にキビキビした動きでした。
もちろん、大きな負荷をかける作業はしていませんし、アプリやデータを詰め込んだ状況でもないため、この使い心地が続くかどうかは分かりません。
ちなみに、唯一気になったのは、昔のXperiaのように「戻る」ボタンが右側に配置されていたことでしたが、後で調べたところ、キーの配置は自由に変更できるようなので、ここは心配無用です。
そして、個人的にスペック上でイマイチだと思う点は次の3つ。
- おサイフケータイに対応していない
- 防水・防塵に対応していない
- Wi-FiがIEEE 802.11b/g/nにしか対応していない(5GHz非対応)
Huaweiなので1と2は仕方ないにしても、3はどうにかなっただろう!?と思ってしまうのですが、皆さんは如何でしょうか…。せめてaは対応していてほしかった。
ゴールドは、思ったより淡い色味ではありませんでした |
こんな感じでまとめてみましたが、如何だったでしょうか。
「SIMフリー」も徐々に勢力を増してきましたね♪
この他にも、ZenFone3が国内でも登場することが予想されているなど、魅力的な端末が次々に登場しています。
また、XperiaのZ5シリーズのように、海外モデルであっても技適が取得されているものもあります。(Z5シリーズは、Xシリーズの登場、あるいは英国のEU離脱の影響等によって、ちょうど購入しやすい状況にあると言えるかもしれません。)
イマイチZ3Cと仲良くなれない僕としては、おサイフケータイさえどうにかなるのであれば、P9 liteに浮気してみるのもアリだなぁ…と考えているのですが。
どうにかなりませんかね、FeliCa Networksさん?
(おまけ)
ビックカメラにはSAMURAI REI「麗」も置いてあったので、一応触ってみたのですが…何だあれ??
ハードキーが真ん中にちょこんと座っているiPhoneスタイルで、良い悪い以前に、画面を一つだけ戻す方法も分からず、全く試すことができない僕でした…。
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