注目のSIMフリースマフォを比較してみた | Convenient Life ~イイモノさがし~

2016年7月4日月曜日

注目のSIMフリースマフォを比較してみた


年を追うごとに手が届かない価格になっていく三大キャリアのケータイさんたち。
 先日発表されたXperia X Performanceの価格設定(→前回のエントリー)にも、例の如くしょんぼり(´・ω・`)したわけですが、世の中を見回してみれば、“合法的に使える”SIMフリーが増えてきています。
 そんなわけで、ここらで一度、新たに(国内で)発売・発表された端末を確認してみましょう。


新たに国内で発売・発表されたSIMフリー端末

ハイエンドミドルハイミドル
機種名P9AQUOS mini
SH-M03
P9 litearrows M03SAMURAI REI
FTJ161B-REI
メーカーHuaweiSHARPHuawei東芝FREETEL
流通価格約5.8万円約5.4万円約2.9万円約3.3万円約2.7万円
期間限定等約5.2万円約4.5万円約2.7万円約3.0万円
サイズ約145mm
約70.9mm
約6.95mm
約126mm
約66mm
約8.9mm
約146.8mm
72.6mm
約7.5mm
約144mm
72mm
7.8mm
145.8mm
71.5mm
7.2mm
重量約144g約120g約147g約141g136g
ディスプレイ約5.2インチ
FHD
IPS
4.7インチ
FHD
IGZO
5.2インチ
FHD
IPS(in cell)
約5.0インチ
HD
IPS
5.2インチ
FHD
IPS
OSAndroid 6.0Android 6.0Android 6.0Android 6.0Android 6.0
SoCKirin 955
オクタコア
Snapdragon 808
MSM8992
ヘキサコア
Kirin650
オクタコア
Snapdragon 410
MSM8916
クアッドコア
MT6753
オクタコア
RAM3GB3GB2GB2GB2GB
ROM32GB16GB16GB16GB32GB
外部記録媒体microSDXC
(最大128GB)
microSDXC
(最大200GB)
microSDXC
(最大128GB)
microSDXC
(最大200GB)
microSDXC
(最大128GB)
FeliCa/NFC×××
対応周波数
(LTE)
【FDD】
Band1/2/3/4/5
/7/8/12/17
/19/20/26/28
【TDD】
Band38/39/40
【FDD】
Band1/3/19
【FDD】
Band1/3/5/7/8
/19/28
【TDD】
Band40
【FDD】
Band1/3/8
/19/26
【FDD】
Band1/3/7
/8/19/20
対応周波数
(WCDMA)
Band1/2/4/5
/6/8/19
Band1/5/6/19Band1/5/6/8/19Band1/5/6/8/19Band1/6/8/19
Wi-Fia/b/g/n/aca/b/g/n/acb/g/na/b/g/na/b/g/n
防水・防塵×××
カメラ
(外側)
1,200万画素x2
F値2.2
2色フラッシュ
約1,310万画素
CMOS
裏面照射型
1,300万画素
F値2.0
約1,310万画素
CMOS
1,300万画素
カメラ
(内側)
800万画素
F値2.4
約500万画素
CMOS
裏面照射型
800万画素
F値2.0
約500万画素
CMOS
800万画素
Bluetooth4.2 with BLE
apt-X:非対応
LDAC:非対応
4.1
apt-X:非対応
LDAC:非対応
4.1
apt-X:非対応
LDAC:非対応
4.1
apt-X:不明
LDAC:不明
4.0LE
apt-X:不明
LDAC:不明
GPSGPS/AGPS
/Glonass/Beidou
GPS
/GLONASS
GPS/AGPS
/GLONASS
GPSGPS/A-GPS
/e-compass
バッテリー3000mAh
取り外し不可
約2,810mAh
取り外し不可
3000mAh
取り外し不可
2,580mAh2,800mAh
SIMサイズnano/nano(※)
※microSD兼用
nanonano/nano(※)
※microSD兼用
nanomicro/nano(※)
※microSD兼用
その他機能CA(カテゴリ6)
指紋認証
VoLTE
ワンセグ
キャップレス防水
指紋認証VoLTE
ワンセグ
MIL-STD-810G

 今回、取り上げたのはHuaweiからP9P9 lite、SHARPからAQUOS mini SH-M03、東芝からarrows M03、FREETEL(プラスワン・マーケティング)かSAMURAI REI「麗」の、計5機種です。


 各項目については、5機種すべてを比較したときに特に秀でているものを青色、特に劣っているものをピンク色にしてみました。
 ただし、価格の項目については、ある程度コストパフォーマンスを考慮しての着色としています。

 色々と機能や性能を項目にしてみましたが、実際の使用に大きく影響する要素の一つとして、まずは対応周波数を見てみましょう。

三大キャリア対応周波数(たぶん…)

Band周波数docomoausoftbank
Band 12.1GHzLTE
WCDMA
LTE
CDMA2000
LTE
WCDMA
Band 31.7/1.8GHzLTELTE
Band 6800MHzWCDMA
Band 8900MHzLTE
WCDMA
Band 111.5GHzLTEWCDMA
Band 18800MHzLTE
CDMA2000
Band 19800MHzLTE
Band 211.5GHzLTE
Band 26850MHzLTE
Band 28700MHzLTELTE
Band 423.5GHzTD-LTE

 精確かどうかが若干怪しいですが、三大キャリアの対応周波数は大体こんな感じです。

 先ほど挙げた5機種すべてが対応しているものは青色、ほぼすべてが対応しているものは黄色、対応している機種がないものは灰色に塗ってみました。

 やはり日本国内で使用する上で最低限ハズせない…ということで、Band1はLTE・WCDMAともすべての機種が対応となっています。(auは3GがCDMA2000なので使えませんが…)

 さらに、LTEはBand319、WCDMAはBand6が全機種対応となっているので、少なくともスペックシート上は、docomoまたはdocomo系MVNOであれば、どの機種でも問題なく使用できそうです。
 …というか、各メーカーとも、国内MVNOの絶対的主流である“docomo系”で使うことを前提として投入していますよね、これは。

 一方で、auはちょっと厳しいかな…という印象。正直、メーカー側も意識していない気が。

 softbankはLTEのBand1と3が全機種対応、WCDMAではBand1以外にもBand8がほぼ対応ということで、ほぼ問題ないように思います。
 そもそもsoftbankはMVNOがようやく登場、という状況なので、まだまだこれからでしょう。


 さて、5機種の中で圧倒的に対応周波数が多いのはHuaweiのP9。続いて同じくHuaweiP9 liteが多くなっています。
 docomoに限って見てみると、この2機種はLTEのBand8と28に対応しているので、足りないのは“ガラパゴス”なBand21と、発表されたばかりのBand42だけと、ほぼ完璧と言って良い対応具合です。
 他の機種については、docomoに限れば(先ほども書いたように)どれも充分、横並びといった感じ。


 どうしてもauで使いたい!という人は、LTEのBand2628にも対応している機種を選びたいところ。


 どちらにも対応しているのはP9だけですね。

 ただ、P9は今回のラインナップでは最も高価な端末ですし、Band26・28ともに、まだまだメインの帯域ではないので、価格を含めた他の要素を考慮して選ぶのが良いのではないでしょうか。


 Huawei P9バナー

注目の端末は…
 そのデザインやスペックの高さだけでなく、LEICA(ライカ)と共同開発したツインカメラを搭載するなど、話題に事欠かないHuawei P9
 GPSも、AGPS/Glonass/Beidouと多様な測位システムに対応している点も、カーナビ代わりとして利用する人には重要なポイントかもしれません。Wi-FiもIEEE 802.11acに対応しています。
 ただし、お値段もそれなり。キャリアの端末でも、2年使うことを前提に考えれば実質6万円程度(※)になるので、5万円後半という価格設定にあまりお得感はありません。 ※通信費の差は考慮せず。
 また、ユーザーには非常に重要なおサイフケータイ(FeliCa)機能も搭載されていませんし、最早「あって当然」と感じている防水・防塵機能もありません。


 そんなわけで、私が注目するのは次の端末です!




 一つ目は、SHARPのAQUOS mini SH-M03です。

 さすが国内メーカー(一応…)と言うべきか、おサイフケータイ機能を搭載し、さらに防水・防塵もVoLTEもワンセグも…という“全部入り”。ベースはdocomoから発売されたAQUOS Compact SH-02H

 Snapdragon808というSoCからも分かるとおり、若干の型落ちではありますが、今までになかった“全部入り”のハイスペックSIMフリーが投入された意義は大きいと思います。

 惜しむらくは価格設定…。現在もdocomoで継続販売されているSH-02Hの実質価格が1.6~2.6万円なので、そのレベルとは言わないまでも、せめて4万円以内に抑えてほしかったですね。
 僕個人としては、もし3~3.5万程度に下がってくれば、妻用に購入したいところですが、果たしてどうなるか…。

 ただ、元がdocomo端末なのもあって、対応周波数が完全にdocomo向け仕様なので、auやsoftbankユーザーには厳しいチョイスかも。




 もう一つは、Huawei P9の廉価版、P9 liteです。
 この機種は先日ビックカメラの店頭で少し触ってきたのですが、値段の割によくできているなと感じました。P9に触っていないのでアレですが、こっちで十分なんじゃないかと。
 特にカメラの出来は上々。なんだかモッサモッサしているうちのZ3 Compactより遥かに使えそうな感じです。

 すぐ隣の棚に前モデルのP8 liteが置いてあったので、そちらも触ってみたのですが、P8 liteは撮った写真を見るのにフリックするだけでも、1テンポ2テンポ遅れてくるのに対して、P9 liteにそんなことはなく、全体的にキビキビした動きでした。
 もちろん、大きな負荷をかける作業はしていませんし、アプリやデータを詰め込んだ状況でもないため、この使い心地が続くかどうかは分かりません。

 ちなみに、唯一気になったのは、昔のXperiaのように「戻る」ボタンが右側に配置されていたことでしたが、後で調べたところ、キーの配置は自由に変更できるようなので、ここは心配無用です。


 そして、個人的にスペック上でイマイチだと思う点は次の3つ。
  1. おサイフケータイに対応していない
  2. 防水・防塵に対応していない
  3. Wi-FiがIEEE 802.11b/g/nにしか対応していない(5GHz非対応
 Huaweiなので1と2は仕方ないにしても、3はどうにかなっただろう!?と思ってしまうのですが、皆さんは如何でしょうか…。せめてaは対応していてほしかった。


ゴールドは、思ったより淡い色味ではありませんでした

 こんな感じでまとめてみましたが、如何だったでしょうか。
 「SIMフリー」も徐々に勢力を増してきましたね♪

 この他にも、ZenFone3が国内でも登場することが予想されているなど、魅力的な端末が次々に登場しています。
 また、XperiaのZ5シリーズのように、海外モデルであっても技適が取得されているものもあります。(Z5シリーズは、Xシリーズの登場、あるいは英国のEU離脱の影響等によって、ちょうど購入しやすい状況にあると言えるかもしれません。)

 イマイチZ3Cと仲良くなれない僕としては、おサイフケータイさえどうにかなるのであれば、P9 liteに浮気してみるのもアリだなぁ…と考えているのですが。


 どうにかなりませんかね、FeliCa Networksさん?




(おまけ)
 ビックカメラにはSAMURAI REI「麗」も置いてあったので、一応触ってみたのですが…何だあれ??
 ハードキーが真ん中にちょこんと座っているiPhoneスタイルで、良い悪い以前に、画面を一つだけ戻す方法も分からず、全く試すことができない僕でした…。

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