一度は否定するコメントを出していたdocomoですが、翌日10日、
格安、格安と書かれていましたが、本当に安いのでしょうか?
発表された新プランを確認しながら、実際のところどうなのかを見ていきたいと思います。
以下の表が、今回新たに発表された基本プランです。
大原則として、今回の目玉である「カケホーダイ」の契約が必須となっています。
つまり、Xiであれば2,700円/月、FOMAであれば2,200円/月が最低でもかかることになります。
はっきり言って、「2,700円分も通話しないよ!」というのが私の感想です。
さて、この「カケホーダイ」は、あくまで国内通話のみ無料。
SMS(ショートメッセージサービス、ショートメール)やWORLD CALL、(104)の番号案内料は対象外となっています。
また、どのプランも無料通話(通信)分はついてきません。
さらに、この新たな基本プランで契約できるパケット通信プランは、次のものに限られるようです。
- らくらくパック
- データSパック、Mパック
- シェアパック10、15、20、30
- ビジネスシェアパック10~300
※これらのプランはすべて新たに導入される「パケットパック」。
また、次の割引サービスは、基本プランとは同時に受けることができません。契約中の場合は、自動的に廃止されるそうです。
- Xiカケ・ホーダイ
- XiまたはFOMAパケット定額サービス
- ファミ割MAX50
- ひとりでも割50
- (新)いちねん割引
- 継続利用割引サービス
- ゆうゆうコール
- WORLD CALLいっかつ割引
- ビジネス割50
- 応援学割2011/2012/2013
- ドコモへスイッチ学割
- ドコモの学割
- 学生家族いっしょ割
- 全キッズ割
- プラスiPhone割
- プラスXi割
- Xiデータプラン ライト割
- ドコモにのりかえ割
- ドコモへスイッチ割
- ドコモへおかえり割 …など
さてさて。従来の基本料金プランは↓のような感じでした。
それでは、どれだけ通話する人であれば、従来よりも安くなるのでしょうか。
Xiの場合におけるボーダーライン
2年の継続契約を前提に考えると、Xiの場合、月額743円、通話料20円/30秒という契約でした。
これが新たな基本プランになると、月額2,700円、通話料無料となります。
まず、月額基本料の差額が1,957円あります。
これを通話料(20円/30秒)で割ると、約98回分であることが分かります。
時間にすると、最大(約)49分です。連続通話でないと、最大まではいきませんが…。
つまり、Xiの場合は毎月98回以上、あるいは49分以上の国内通話をすることがボーダーラインとなりそうです。
ただし、ファミリー割引の適用で、家族内通話が無料になっている場合は、この98回(あるいは49分)に家族内通話分を含めて考えてはいけませんので、ご注意ください!
FOMAの場合におけるボーダーライン
同じ条件でFOMAの場合を考えてみます。表内の料金はファミ割MAX等の適用前の金額ですから、“2年縛り”を前提に、基本料金を半額として計算します。
なおFOMAはプランが複数ありますが、タイプMバリュー以上は月額2,200円を上回ってしまうため、タイプSSバリューと、タイプSバリューの場合のみを見てみましょう。
1.タイプSSバリューの場合
【タイプSSバリュー】月額934円、通話料20円、無料通話(通信)分1,000円
【カケホーダイ】月額2,200円、通話料無料
まず、月額基本料の差額は1,266円です。先ほどよりも小さくなりましたね。
しかし、無料通話分がありますので、その1,000円分を足して2,266円。これを通話料(20円/30秒)で割ると、約113回分と算出されます。時間にすると、最大で(約)57分となります。
よって、FOMA・タイプSSバリューを利用している場合は、毎月113回以上、あるいは57分以上の国内通話をするかどうかが判断の分かれ目になりそう。
なお、先ほどと同様、家族内通話無料の方は、その分を差し引いて考えてください。
【タイプSバリュー】月額1,500円、通話料18円、無料通話(通信)分2,000円
【カケホーダイ】月額2,200円、通話料無料
月額基本料の差額は700円。遂に3桁になりました。
ただし、無料通話分を考慮すると、2,700円となります。むしろ先ほどよりも大きいですね。
これを通話料(18円/30秒)で割ると、150回分と算出。時間にして、最大75分となります。
なお、先ほどと同様、家族内通話無料の方は、その分を差し引いて考えてください。
2.タイプSバリューの場合
【タイプSバリュー】月額1,500円、通話料18円、無料通話(通信)分2,000円
【カケホーダイ】月額2,200円、通話料無料
月額基本料の差額は700円。遂に3桁になりました。
ただし、無料通話分を考慮すると、2,700円となります。むしろ先ほどよりも大きいですね。
これを通話料(18円/30秒)で割ると、150回分と算出。時間にして、最大75分となります。
よって、FOMA・タイプSバリューを利用している場合は、毎月150回以上、あるいは75分以上の国内通話をするかどうかがボーダーライン。それを超える場合は、新プランの方がお得になる可能性があります。
家族内通話無料についての考え方は、他と同様です。
とはいえ…
あえてタイプSSバリューやタイプSバリューで契約している人が、毎月1千円以上も無料通話分をオーバーすることは考えづらいですよね。
とりあえず試算はしてみたものの、これはあまり現実的ではないように思います。
結論!
- Xiの場合は、毎月98回以上、あるいは49分以上の国内通話(家庭内の無料通話を除く。)をする場合のみ、新プランの方がお得になる可能性がある。
- FOMAの場合は、次のいずれかに当てはまる場合のみ、新プランの方がお得になる可能性がある。
- タイプMバリュー以上を利用している。
- タイプSSバリューで、毎月113回以上、あるいは57分以上の国内通話(家庭内の無料通話を除く。)をしている。
- タイプSバリューで、毎月193回以上、あるいは96分以上の国内通話(家庭内の無料通話を除く。)をしている。
註1)数字はあくまで目安です。通話の仕方や、その他の割引サービス等の契約状況によって異なる場合があります。
註2)今回の試算は、基本料金に限定して行ったものであり、同時に加入できるサービス・割引等を考慮し、総合的に算出したものではありません。
【補足】
本記事では、新プランにおける料金適用の区分を「Xi」と「FOMA」で表現していますが、docomoの公式ページでは「スマホ」と「ケータイ」で区分されています。
しかしながら、この「スマホ」「ケータイ」が具体的に何を示すのかといった記載はないため、文字通りに理解すると、「FOMAなスマホ(Xperia acro HDとか)はどうなるの?」という疑問が生じます。
恐らく「Xi」と「FOMA」という区分で間違いないとは思いますが、そのあたりが明確になり次第、改めて追記する予定です。
【参考】
- 「カケホーダイ & パケあえる」かんたんシミュレーション(NTT docomo)
思った以上に記事が長く、また作成に時間もかかってしまったので、パケットプランの比較、新たな割引サービスについては、後ほど別途更新します。
よろしければそちらもご覧くださいm(。_。)m
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