docomoが正式に新プランを発表!果たして本当に“お得”なのか? ~基本料金篇~ | Convenient Life ~イイモノさがし~

2014年4月12日土曜日

docomoが正式に新プランを発表!果たして本当に“お得”なのか? ~基本料金篇~

 当ブログでも「docomoが格安の新プランを導入?大手紙が報じる」とお知らせしたように、9日に大手紙が報じたdocomoの新プラン。

 一度は否定するコメントを出していたdocomoですが、翌日10日、舌の根も乾かぬうちに正式に導入を発表しました。

 格安、格安と書かれていましたが、本当に安いのでしょうか?
 発表された新プランを確認しながら、実際のところどうなのかを見ていきたいと思います。
 以下の表が、今回新たに発表された基本プランです。


 大原則として、今回の目玉である「カケホーダイ」の契約が必須となっています。
 つまり、Xiであれば2,700円/月、FOMAであれば2,200円/月が最低でもかかることになります。
 はっきり言って、2,700円分も通話しないよ!というのが私の感想です。


 さて、この「カケホーダイ」は、あくまで国内通話のみ無料。
 SMS(ショートメッセージサービス、ショートメール)やWORLD CALL(104)の番号案内料は対象外となっています。
 また、どのプランも無料通話(通信)分はついてきません。


 さらに、この新たな基本プランで契約できるパケット通信プランは、次のものに限られるようです。

  • らくらくパック
  • データSパック、Mパック
  • シェアパック10、15、20、30
  • ビジネスシェアパック10~300
※これらのプランはすべて新たに導入される「パケットパック」。


 また、次の割引サービスは、基本プランとは同時に受けることができません。契約中の場合は、自動的に廃止されるそうです。
  • Xiカケ・ホーダイ
  • XiまたはFOMAパケット定額サービス
  • ファミ割MAX50
  • ひとりでも割50
  • (新)いちねん割引
  • 継続利用割引サービス
  • ゆうゆうコール
  • WORLD CALLいっかつ割引
  • ビジネス割50
  • 応援学割2011/2012/2013
  • ドコモへスイッチ学割
  • ドコモの学割
  • 学生家族いっしょ割
  • 全キッズ割
  • プラスiPhone割
  • プラスXi割
  • Xiデータプラン ライト割
  • ドコモにのりかえ割
  • ドコモへスイッチ割
  • ドコモへおかえり割     …など


 さてさて。従来の基本料金プランは↓のような感じでした。

プラン名月額
基本料
無料
通話分
通話料
(30秒あたり)
XiタイプXi
にねん
743円0円20円
タイプXi1,486円0円20円
FOMA
(※)
タイプSS
バリュー
1,864円1,000円20円
タイプS
バリュー
3,000円2,000円18円
タイプM
バリュー
5,000円4,000円14円
タイプL
バリュー
8,000円6,000円10円
タイプLL
バリュー
13,000円11,000円7.5円
※ファミ割MAX50、ひとりでも割50の適用(2年契約)で、月額基本料が半額になる。


 それでは、どれだけ通話する人であれば、従来よりも安くなるのでしょうか。


Xiの場合におけるボーダーライン


 2年の継続契約を前提に考えると、Xiの場合、月額743円、通話料20円/30秒という契約でした。
 これが新たな基本プランになると、月額2,700円、通話料無料となります。


 まず、月額基本料の差額が1,957円あります。
 これを通話料(20円/30秒)で割ると、約98回分であることが分かります。
 時間にすると、最大(約)49分です。連続通話でないと、最大まではいきませんが…。

 つまり、Xiの場合は毎月98回以上、あるいは49分以上の国内通話をすることがボーダーラインとなりそうです。
 ただし、ファミリー割引の適用で、家族内通話が無料になっている場合は、この98回(あるいは49分)に家族内通話分を含めて考えてはいけませんので、ご注意ください!


FOMAの場合におけるボーダーライン


 同じ条件でFOMAの場合を考えてみます。表内の料金はファミ割MAX等の適用前の金額ですから、“2年縛り”を前提に、基本料金を半額として計算します。
 なおFOMAはプランが複数ありますが、タイプMバリュー以上は月額2,200円を上回ってしまうため、タイプSSバリューと、タイプSバリューの場合のみを見てみましょう。


1.タイプSSバリューの場合


【タイプSSバリュー】月額934円、通話料20円、無料通話(通信)分1,000円
【カケホーダイ】月額2,200円、通話料無料

 まず、月額基本料の差額は1,266円です。先ほどよりも小さくなりましたね。
 しかし、無料通話分がありますので、その1,000円分を足して2,266円。これを通話料(20円/30秒)で割ると、約113回分と算出されます。時間にすると、最大で(約)57分となります。

 よって、FOMA・タイプSSバリューを利用している場合は、毎月113回以上、あるいは57分以上の国内通話をするかどうかが判断の分かれ目になりそう。
 なお、先ほどと同様、家族内通話無料の方は、その分を差し引いて考えてください。


2.タイプSバリューの場合


【タイプSバリュー】月額1,500円、通話料18円、無料通話(通信)分2,000円
【カケホーダイ】月額2,200円、通話料無料

 月額基本料の差額は700円。遂に3桁になりました。
 ただし、無料通話分を考慮すると、2,700円となります。むしろ先ほどよりも大きいですね。
 これを通話料(18円/30秒)で割ると、150回分と算出。時間にして、最大75分となります。

 よって、FOMA・タイプSバリューを利用している場合は、毎月150回以上、あるいは75分以上の国内通話をするかどうかがボーダーライン。それを超える場合は、新プランの方がお得になる可能性があります。
 家族内通話無料についての考え方は、他と同様です。


とはいえ…


 あえてタイプSSバリューやタイプSバリューで契約している人が、毎月1千円以上も無料通話分をオーバーすることは考えづらいですよね。
 とりあえず試算はしてみたものの、これはあまり現実的ではないように思います。



結論!

  • Xiの場合は、毎月98回以上、あるいは49分以上の国内通話(家庭内の無料通話を除く。)をする場合のみ、新プランの方がお得になる可能性がある

  • FOMAの場合は、次のいずれかに当てはまる場合のみ、新プランの方がお得になる可能性がある
  1. タイプMバリュー以上を利用している。
  2. タイプSSバリューで、毎月113回以上、あるいは57分以上の国内通話(家庭内の無料通話を除く。)をしている。
  3. タイプSバリューで、毎月193回以上、あるいは96分以上の国内通話(家庭内の無料通話を除く。)をしている。


註1)数字はあくまで目安です。通話の仕方や、その他の割引サービス等の契約状況によって異なる場合があります。
註2)今回の試算は、基本料金に限定して行ったものであり、同時に加入できるサービス・割引等を考慮し、総合的に算出したものではありません。


【補足】


 本記事では、新プランにおける料金適用の区分を「Xi」「FOMA」で表現していますが、docomoの公式ページでは「スマホ」「ケータイ」で区分されています。
 しかしながら、この「スマホ」「ケータイ」が具体的に何を示すのかといった記載はないため、文字通りに理解すると、FOMAなスマホ(Xperia acro HDとか)はどうなるの?という疑問が生じます。
 恐らく「Xi」と「FOMA」という区分で間違いないとは思いますが、そのあたりが明確になり次第、改めて追記する予定です。


【参考】




 思った以上に記事が長く、また作成に時間もかかってしまったので、パケットプランの比較、新たな割引サービスについては、後ほど別途更新します。
 よろしければそちらもご覧くださいm(。_。)m


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