株式会社ケイ・オプティコムは、auのネットワークを利用したMVNOとして、6月3日(火)より、新たに『mineo』を全国展開すると発表しました。
ちなみに、『mineo』の読みは「みねお」ではなく、「まいねお」だそうです。
シングルタイプ (データ通信のみ) | デュアルタイプ (データ通信+音声通話) | |||
---|---|---|---|---|
SIMのみ | 端末セット | SIMのみ | 端末セット | |
月額基本料金 | 980円 | 980円 | 1,590円 | 1,590円 |
端末代金(分割) | - | 2,000円 | - | 2,000円 |
合計 | 980円 | 2,980円 | 1,590円 | 3,590円 |
キャンペーン適用時 |
最大6カ月間
0円
|
最大6カ月間
2,000円
|
最大6カ月間
610円
|
2,610円
|
※1回線あたり。また、別途ユニバーサル料が必要。
実質、選べるプランは2種類
上掲の料金表には4項目ありますが、「端末セット」は端末代金が分割で計上されているだけなので、実質的に選べるプランは「シングルタイプ」と「デュアルタイプ」の2種類。
データ通信のみのシングルタイプは月額980円、音声通話もできるデュアルタイプは月額1,590円と、docomoのMVNOに準じた価格設定となっています。
通信容量は1GBに固定
mineoが提供するプランは、1GBあたり○円というもののみで、非常にシンプルな料金構成です。
1GB/月超過後の回線速度は、最大で200kbpsとされています。これについては、実際に使ってみた体感速度・実効速度の方が重要になってくるかな、という感じですね。
また、当日を除いた直近3日間の通信量が500MB以上となった場合も、 13時~翌日13時までの間、最大200kbpsに制限されるそうです。
また、当日を除いた直近3日間の通信量が500MB以上となった場合も、 13時~翌日13時までの間、最大200kbpsに制限されるそうです。
1年縛りが絶対条件
最低利用期間、いわゆる“○年縛り”が、プランによってあったりなかったりするdocomoのMVNOですが、auのMVNOであるmineoは“1年縛り”が絶対条件となっています。
このあたりが、回線接続料の高さが影響でしょうか。それをチャラにして、docomoMVNOと同程度の料金設定にするには、どうしても縛りが必要だったのではないかと推測されます。
なお、最低利用期間12カ月を下回る時点での解約には、解約精算金9,500円が発生します。
唯一の救いは、これが自動更新ではなく、13カ月目以降であればいつでも精算金ナシで解約できることでしょうか。
データ通信はLTEに限定
これまたdocomoのMVNOとは異なり、データ通信はLTEに限られます。つまり、LTEカバーエリアでなければデータ通信を行うことができません。一方、音声通話は、当然ながらVoLTEには対応していませんから、3Gに限られることになります。
auのサービスエリア検索を見てみると、『LTEしか届かないエリア』は存在するのかどうかよく判らないものの、『3Gしか届かないエリア』は関東に限ってもちらほらとあるようなので、利用には注意が必要です。
提供されるSIMは1枚のみ
docomoのMVNOの場合、「1契約につき最大3枚まで」などと、複数枚のSIMで通信料をシェアするプランがありますが、mineoで提供されるSIMは1枚だけ。また、標準サイズのSIMは選択できません。なお、同一名義での契約は5回線までとなっています。未成年は契約不可。
ちなみに、代表契約者と同一の住所であれば、繰り越した通信容量をシェアできる『パケットシェア』を利用できます。こちらは無料オプションですが、マイページからの申込みが必要とのこと。
独自ドメインのメールアドレスを付与
1回線につき1つ、「@mineo.jp」のメールアドレスが無料で付与されます。
個人的には、何に使用すればいいか思い浮かびませんが…。
端末セットプランも
一番最初に少し触れましたが、auの端末を持っていない人向けに、端末とのセットプランも用意されています。
サービス開始時点で提供される端末は『DIGNO M』。
↓これですね。auからKWL22として販売されている京セラ製の端末です。
ちなみに、Amazonで販売されている白ロムの価格は27,800円、中古だと21,000円となっています。
mineoで購入した場合、一括価格は48,000円。分割の場合は2,000円×24カ月で、こちらも合計額は48,000円です。
仮に、最大24カ月割り引かれる980円を「端末代金からの割引」と考えて計算すると、980円×24カ月で23,520円分ですから、48,000円-23,520円=24,480円。
オプション(月額370円)ではありますが、「端末安心サポート」に加入することもできますから、2年間使う前提なら悪くないかも…というラインになりますね。
…と思ったら、5月16日時点で既に定員(1,000人)に達しており、最大24カ月間980円となる先行予約の受付は終了。現在はSIMのみの場合同様、最大6カ月のみの適用となるようです。
そうなると、980円×6カ月で5,880円引きとなりますから、48,000円-5,880円=42,120円。「そんなもの誰が買うんだよ!」とツッコミたくなる価格になりました。。。
その他いろいろ
その他、料金面では150円/100MBでのチャージ、端末安心サポート、三者通話サービスなど、その他いろいろなオプションが用意されています。
ちなみに、↓のとおり、様々な場面で手数料がかかってくるようなので、プランの選択等は慎重に。…と言っても、選ぶほど種類もありませんけど(笑)
ちなみに、↓のとおり、様々な場面で手数料がかかってくるようなので、プランの選択等は慎重に。…と言っても、選ぶほど種類もありませんけど(笑)
なんにせよ、一番大事な点は「auのMVNOが始まった!」ということです。
これがビジネスモデルとして成功し、追随する企業が出てくれば、料金の低廉化も期待できるでしょうし、さらには端末のSIMフリー化も進むかもしれません。そうなれば、キャリアの“土管化”は必至。
今回、ケイ・オプティコムの投じた一石が、業界再編のきっかけとなるかもしれませんね。
これがビジネスモデルとして成功し、追随する企業が出てくれば、料金の低廉化も期待できるでしょうし、さらには端末のSIMフリー化も進むかもしれません。そうなれば、キャリアの“土管化”は必至。
今回、ケイ・オプティコムの投じた一石が、業界再編のきっかけとなるかもしれませんね。
0 件のコメント:
コメントを投稿
コメントお待ちしています♪