4K BRAVIAの行く先は… | Convenient Life ~イイモノさがし~

2014年1月6日月曜日

4K BRAVIAの行く先は…

 



 以前にもちらっと書いたとおり、65型の4K BRAVIA『KD-65X9200A』の購入を検討している私。

 買うなら3月までだよなーと悩んでいる中、(今さらながら)AV Watchさんのこんな記事を見つけてしまいました。
 最初から最後まで専門用語だらけで、まったくもってよく分からないので、上から順に確認してみましょう。



4K
 Kは1,000を表す「キロ(K)」を指す。横の画素数が約4,000であることから4Kと呼ばれる。縦の画素数も引用して、4K2Kとも呼ばれる。
 ちなみに、FHD(フルハイビジョン)の画素数は横1,980×縦1,080で、合計約207万。4Kの画素数は横3,840×縦2,160で、合計約829万。つまり、4KはFHDの4倍の画素数を誇る。


MHL3.0
 MHLとは、Mobile High-definition Link(モバイル・ハイディフィニション・リンク)の略で、米国シリコンイメージ(Silicon Image)社が開発した携帯機器向けの高速映像伝送用のインターフェース規格(Wikipediaより)。
 2010年、同社のほか、携帯電話メーカーであるノキア、サムスン、ソニー、東芝の4社が加わり、この規格の普及促進を図るMHLコンソーシアムが設立。Ver.1となるMHL1.0がつくられた。
 ちなみに、MHLのケーブルは、携帯機器側ではmicroUSB、モニター(テレビ)側ではHDMIのコネクタに接続できるようになっている。
 今回の記事に関係するところでは、HDCPというデジタル著作権保護技術に対応。
 最新規格であるMHL3.0の仕様は昨年8月に発表されており、HDCP2.2に対応することが分かっている。


HDMI2.0
 昨年9月、IFA2013で発表されたHDMIの最新規格。従来よりも伝送能力が高められ、4K/60pの伝送が可能になった。
 新型のケーブルやコネクタは定義されておらず、現行のハイスピードケーブル(カテゴリ2)で対応できる。


HDCP2.2
 HDCPとは、(High-bandwidth Digital Content Protection)の略で、映像再生機器から表示機器にデジタル信号を伝送する際の経路を暗号化することにより、コンテンツが不正にコピーされることを防止する著作権保護技術。お馴染みのHDMIや、DVIに用いられている。米国インテル(Intel)社が開発した。
 昨年9月、ハリウッドメジャー6社で構成されるMovieLabsが、4K映像等の「プレミアムコンテンツ」の提供にあたり、最新規格となるHDCP2.2への対応を必須要件にするよう要求した。



 これである程度、記事の内容は見えてきます。
 問題は、『KD-65X9200A』をはじめとする4K BRAVIAが、HDCP2.2に対応しているか否かです。

 それぞれの時期を確認してみると、、、

  1. 『KD-65X9200A』の発売は、昨年6月
  2. (HDCP2.2への対応を決めた)MHL3.0の仕様が発表されたのは昨年8月。
  3. MovieLabsからHDCP2.2を要件にするよう要求があったのが昨年9月
  4. AV Watchさんの記事は、CEATEC2013時のものですから、昨年10月。

 こうして見ると、最も早かったのが、4K BRAVIA『KD-65X9200A』の発売ということになります。
 ですから、もし仮に、MovieLabsの要求やMHL3.0の仕様決定まで、ソニーが取り組みを進めていなかったとすれば、『KD-65X9200A』がHDCP2.2に対応していることはあり得ません。そして、現状、ソニーはHDCP2.2への対応を一切公表していません。


 しかしながら、ソニーは日本国内において“4K”の旗振り役となっていますし、(たしか)アメリカでは既に4K配信用レシーバーを投入しています。また、MHLコンソーシアムに参画している企業の一つでもあります。
 MHLコンソーシアムが、MovieLabsからの要求に先んじてHDCP2.2への対応を決めたのは、予めそういう流れになることが織り込み済みだったからだと思われます。そうなると、その一員であったソニーが異なる判断をするとは考えづらい。だとすれば、当然、ソニーの4K BRAVIAはHDCP2.2に対応している・対応する方向のはずです。
 ここで、「現行4K BRAVIAは『プレミアムコンテンツ』に対応しないよ!(テヘペロ」なんてことになれば、ソニーにとっても大ダメージ。ここ最近、ようやく復活の兆しを見せ始めたソニーにとって、致命傷にもなり得ます。

 ただ、私が簡単に調べた限りでは、『KD-65X9200A』の開発着手時期はもちろん、HDCP2.2の仕様が決まった時期もはっきりしなかったので、タイミングの問題で対応できなかった可能性は拭えません。
 そうなると、気になるのは本記事下段の


>HDCP 2.2にソフトウェアのバージョンアップで対応するのは難しい


 という部分です。「予めハードウェアが対応していないと、対応は難しい」というように受け取れます。ただし、この「難しい」が、「不可能」を指すのか、文字どおり「困難」(=不可能ではない)を指すのかは、判断が難しいところ。日本語は本当に厄介ですね(笑)

 基盤交換によりアップグレードする4Kプロジェクター『VPL-VW1000ES』(ソニー)は、このアップグレードに伴ってHDCP2.2に対応する模様(これも明言はされていないようですが…)。


 そこで、4K BRAVIAのアップデート状況を見てみると、「あれ?」と思う部分がありました。
 アップデートの内容は、どちらも「HDMIバージョン2.0準拠の4K/60p※信号伝送対応」です。

 まずは最新モデルのX9200A/X8500Aシリーズを見てみましょう。

4K対応液晶テレビ ブラビア™ X9200A/X8500Aシリーズ HDMIバージョン2.0準拠の4K/60p※1 信号伝送対応のためのアップデートのお知らせ(11月26日)


 続いて、一昨年の11月に発売された“The 4K BRAVIA”とも言うべき『KD-84X9000』はこのようになっています。

4K対応液晶テレビ ブラビア™ KD-84X9000 HDMIバージョン2.0準拠の4K/60p※信号伝送対応のためのアップデートのお知らせ(12月17日)


 違いが分かりましたか?
 

 そう、最新モデルはソフトウェアのみのアップデートとなりますが、1世代前のモデルであるX9000は一部基盤の交換を伴うアップデートとなっています。

 確認しておくと、HDMI2.0では既存のHDMIケーブル・コネクタが使用可能です。それにも関わらず、X9000は基盤の交換が必要となっています。これは一体どういうことか?
 さらには、同様のアップデートを行う(と思われる)X9200、X8500では基盤交換が不要なのは何故なのか?

 もちろん、このアップデートは「HDMI2.0に対応」ではなく「HDMI2.0準拠の4K/60p対応」ですし、何のために、どの部分の基盤が交換されるのかも不明です。ですから、これだけではHDCP2.2対応との関係性は分かりません。


 しかしながら、これらの様々な点から、4K BRAVIA全機種がHDCP2.2に対応することは、ほぼ間違いないと考えて良いのではないでしょうか。



 とはいえ。今後の状況が分からないまま買うには、あまりにも大きな金額です。購買意欲はあっても、ちょっと手が出しづらい…買ってダメだったら、家庭内での立場も無い…(笑)


 ですからソニーさん、私たちのためにも、早くはっきり言っちゃってください!!

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